前回の記事で、毎日数字をチェックすることで変化が見えるという記事を書きました。
ECサイト運営に必要なマーケティング数値
ECサイトを運営するにあたり、楽天やYahoo、Amazonといったモールであれば管理画面で各種数値を確認することができますが、独自ドメインを利用した自社サイトなどは、GA(Google Analytics)と呼ばれる無料の分析ツールを利用してサイトの数字を確認する必要があります。
目次
前回のおさらい
ECサイト運営者が、毎日確認すべき数字は「売上」「アクセス数」「平均購買単価」「CVR」と4つが基本だと、前回の記事では記載しました。
では、この4つの数字をどうやって毎日確認していけばいいのかを、簡単に説明していきます。
GA(Google Analytics)での数字の見方
「サイト運営者はGAを毎日見る必要がある。」といわれても、はじめのうちはどこの数字をどうやって確認すればいいのかわからないものです。
まず、アクセス人数を確認します。
左メニューの「集客」「すべてのトラフィック」「チャンネル」と選択すると、上記のような画面が表示されます。ここで、ユーザーやセッションといった来客数を取得することができます。
サイト運営していると、GAを頻繁に見れば数字の把握はできますが、長期視点で変化を見たい場合はExcelなどローカルに保存しておくと、変化に気付きやすくなります。
次にECサイト運営に必要な買上率(CVR)などを確認します。
左メニューの「コンバージョン」「eコマース」「概要」を確認すると、上記のような画面が表示されます。
※一部数字をマスクしています、ご了承ください。
※CVRを確認するためには、eコマースの目標設定をする必要があります。目標設定は、カート画面のURL、決済画面のURL、決済完了画面のURLなどをあらかじめ設定する必要があるので、自身のECサイトの設定を個別で実施するようにしてください。
この画面を見ることで、CVR(=eコマースのコンバージョン率)、売上(=収益)、平均客単価(=平均注文額)を確認することができます。
ここまで確認できれば、4つの指標は確認できるようになりました。
それ以外の数字の簡単な解説
- トランザクション数(=購入した客数)
- 固有の購入数(=購入された商品数)
- 数量(=購入された商品点数)
カスタムレポートでもっと簡単に
ECサイト運営をしていると、こういった数字に慣れてくるので、GAの見方にもたけてきます。
ただ、少し離れただけで「どこ見ればよかったっけ?」とわからなくなることもよくあります。
そこでカスタムレポートを利用して、日々確認する数字が見えるようにしておくと便利です。
実際に、弊社のECサイトにおいても様々なカスタムレポートを設定しています。
上記に「ウィークリー」というレポートがあるので、そちらの作り方を紹介します。
このレポートを作ると、上記画像のようにECサイト運営するときに必要な基本の4項目の数字を、一つの画面で確認できます。
作り方は以下のように、新規作成してください。タイトルは任意でつけていただいて問題ないです。
なお、指標グループを入れ替えたりカスタマイズすると、様々な数字を一緒に見ることができるので便利です。
また、週単位のレポート作成する場合なども、GAの期間を1週間単位に変更して数字確認することができるので無駄な時間を短縮することもできるようになります。
カスタムレポートが利用できるようになると、初回の設定に時間をかけるだけで、すぐに必要な数字を確認できるので非常に効率的に分析することができます。
ECサイトを運営する上で、こういった数字の確認は必ず必要となるので、皆さん活用してみてください。

現在はシニアECディレクターとして大型EC案件を担当
自分を取り戻したいときは、バイクツーリングとソロキャンプを楽しむアクティブニート!