5月11日(水)Web&デジタルマーケティングセミナーにて以下講演を受けさせて頂きましたので共有します!

アクセス解析をビジネス改善につなげるための5つの手法
〜使われないデータとレポートからの脱却〜
小川卓さん

解析がビジネスに活かせない5つの理由
1.適切なKPIが設定されていない
2.分析手法を理解していない
3.分析を改善に繋げられていない
4.改善を継続させられていない
5.アクションに繋がらないレポート作成


1.適切なKPIが設定されていない
KPIとは
key performance indicator(重要業績指標)
ゴールド改善活動を繋げるために設定するもの

売上=訪問数×購入率(訪れた人が購入した割合)×平均単価(購入時の平均購入金額)
・目標を因数分解して売上に繋がる改善箇所を見つける事が出来る

さらに指標に影響を与える項目を細かく見ていくと、
・訪問数
新規・リピート別
PC/SP訪問別
カテゴリ別

・購入率
商品カテゴリ別
商品詳細への遷移
カートへの遷移
決済完了への遷移

・平均単価
同時購入点数
10.000円以上割合
商品カテゴリ別

KPIの選び方
・表現は具体的か?
・継続可能か?
・実効性があるか?
・現実的な数値設定が?
・期限は決まっているか?

決定をする際は出来ればバッファーを持たせる。
➡︎人は目標を達成までしか目指さない傾向にあるため。リスク回避のために。

2.分析手法を理解していない

2つの分析手法
・分析にトレンドを活用する
時系列でデータを見る
➡︎規則性と特異点を発見する

例えば、
googleアナリティクスで訪問数を見た際に、
いつもと違う動きをしている所を注目し掘り下げる。

トレンド(いつもと異なる所)を気付けるかが大切。

キーワード検索トレンドを活用し、いつまでに企画を打ち出せば良いかの参考にする、など。

(2)分析にセグメントを活用する
➡︎規則性と特異点を発見する

悪い所を直した後に、良い所を直す
直帰率についてあくまで小川さんの見解としては、50%を超えていたら改善する余地がある。

直帰率が悪い際は、なぜ悪いさぐる。
流入元と掛け合わせ、リンクがわかりにくい?押しにくい?など原因を探る。

3つの気づき
・画像の追加(ソーシャル用)
・最初と最後に関連リンクを追加
・サイドメニューの見直し

3.分析を改善に繋げられていない

分析からわかる気づき
・サイトの悪いところを発見する
・サイトの良いところを発見する
・サイトの傾向やトレンドを発見する

施策改善の考え方
・施策のアイデアは自社・同業他社
・とにかく「見る」
・普段からスクリーンショットを撮る

アプリの場合、
チュートリアル=遊ぶための説明書で多くが離脱している時
ボタンやフォントなど他社と比較して改善をしていく。

良いものがあれば取り入れ、悪いものがあれば省く。

メルマガの場合、
メルマガを見ながらコンバージョンが高い・低いの違いを知る

商品URLを増やすなど、クリックできる所を増やす。
必ずスマホでチェック!
メールボックス内でどう見えるかも確認。

メルマガの登録時にキャッチーなバナーを出し訴求。
例:95%の人がメルマガを受け取ってます!とか、
メルマガを受け取らないボタンを押した人のみに訴求バナーが表示される、など。

お問い合わせなど場合、
お問い合わせ前に最終確認として、よくある質問を載せる。

既に1P目からカートのステップの途中にいて、
進みが早く購入が楽そうな印象を与える。など。

4.改善を継続させられていない

PDCAは打率を上げ、打席に多くたつために回す
PDCAは回らないことがよくある

P➡︎D
課題:課題を検討するが実施できない

対策:まずは出来る施策から
わからない場合は10%を目標

D➡︎C
課題:施策は行うが評価をしていない

改善:施策のゴール設定を事前に行う。

C➡︎A
課題:結果はみるが評価をしていない

対策:セグメントで分析
ヒアリングの実施
※身の回りの人に客観的意見を求める程度でもok

A➡︎P
課題:分析結果を次の施策に活かせていない

対策:報告の場を設ける
実施した施策を記録する

・施策の記録と管理
・レポートの送信、共有
・社内勉強会の実施

おすすめのこと
・実施した施策の振り返り会
・施策に関わった人は「全員参加」
・他の部署でも参加可能にする

5.アクションに繋がらないレポート作成

・目標とKPIが存在しない
・データから得られた事実のみ
・アクション(打ち手)が未記載

サマリーシートの作成
サマリーシートとは?
先月の結果と今月の打ち手が3分で説明できる資料

短期間での情報共有
重要なポイントの整理
共有・拡散が行いやすい

最後に・・・
分析やレポートは目的ではない

施策を継続的に行うことが価値。
ビジネス改善のための分析。