返報性の法則
ってご存知ですか?
返報性の原理(法則)とは、人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになるという心理作用のことです。この心理は、人間が本来持っている義理や人情のようなものかもしれません。
モノを売る、サイトを運営する、記事を書く。
全てのベースに
「まずあげる」
「最初に奪わない」
という気持ちを持ってユーザーと接すると必ずユーザーから返ってきますし、固定ファンがつくんですよね。
目次
ECやメディアをしていると無意識に「奪う」ことから始めがち
モノをたくさん売りたい
読者(ファン)をつけたい、囲い込みたい
儲けたい
PVをあげたい
ECやメディアをしていると自分目線が先に立ち、ついつい無意識に「奪う」ことから始めがちです。
しかし「奪う」ことから始めた関係性はとても希薄だと、わたしは思っています。
GODIVA(ゴディバ)の「あげる」マーケティング
なぜ、GODIVAはチョコレートの試食(しかも現品!)をたくさん配っているのでしょうか?
GODIVAのチョコは1個200円ほどする高級チョコなのに、お店の前で試食をたくさん配ってますよね?(リンツもそうですね)
GODIVAのやっている施策は、まさに返報性の法則を活用したマーケティングです。
高級チョコを配る、食べさせる→申し訳なくなり、チョコを買う
その時買わなくても、バレンタインはGODIVAにしようかなとか思いますよね?
人は、何かをされたら必ず何かを返さなければいけないと思う気持ちを上手に活用しているマーケティング手法だと思っています。
スマホゲームのモンスト(モンスターストライク)はなぜヒットしたのか?
モンスト(モンスターストライク)知ってますか?
モンストはmixiがSNSでうまくいかなくなった時に立ち上げたスマホゲームで、今やmixiといえばSNSではなくモンスト、というほどになりました。
このゲームはサービス開始してから4周年ですが、未だに課金売上の上位5位以内をずっとキープしています。
では、モンストが何をしているのか? 少しお話しします。
モンストにはオーブというアイテムがあり、このオーブを5個集めるとガチャが1回引けます。オーブ50個で10連ガチャが1回引けます。
オーブは1個120円、60個で3800円。10連ガチャを1回回すには3800円購入するのが通常です。
つまり「オーブ=お金」なので、通常の「奪う」考え方をするには、ガチャの当たりの確率を非常に低くし、たくさん課金をさせることを狙うはずです。
しかし、このゲームはそれをしませんでした。
何かと理由をつけて「無料」でオーブを配ります
つまり「まずあげる」施策をしたのですね。
2ヶ月もすると、オーブ50個くらいは無料で貯まり、10連ガチャを無料で引けるんです。通常だったらお金を無料でばらまいて損している! と思いますよね?
ですが、この施策を行ったおかげでなぜか課金者が倍増しました。(わたしも2〜3ヶ月に1回くらい課金します)
先に「あげた」ことにより、ファン離れを防ぎ、先にもらったことで何かお返しをしなければという無意識が働いて、ファンの課金が増えた、ということですね。
なにごとも「まずあげる」「返ってきたらラッキー」くらいの気持ちでやるとうまくいく
売上を上げなければいけない、PVを上げなければいけない、と思っているとついつい「まずもらう」ことから始めがちですが、
「まずユーザーが喜んでくれることを先にする」
というやり方をすると、ファンがつき、結果メディアもECも上手く回ると思っています。
最初に
「どうしたらユーザーが喜んでくれるか?」
「これはお客様から先に奪う行為ではないのか?」
と考えながら仕事をしていると、必ず自分たちの為になる、とわたしは信じていますし、その気持ちを持っていつもメディアの運営やECの販促をしています。
わたしは、
情けは人の為ならず
の気持ちでいつもお仕事してます。共感してもらえる人が一人でもいると、とても嬉しいです。

WEBマーケのお仕事しながらコスメブログ書いたり旅ライターしたりセミナー講師したりしてます。写真好き。愛用カメラはSONY α7。パーソナルジムでトレーナーつけてダイエットし、7ヶ月で13kg痩せました! 万年体育2の運動アレルギーなのに、なぜかプロテインとトレーニングにハマってます。